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『政治変動期の圧力団体』
辻󠄀中豊 編 有斐閣 (2016)
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なぜ自民党政権が復活したのか。
2009年総選挙で民主党は政権交代を果たしたものの,2012年総選挙では自民党が再び政権に復帰した。こうした政治変動期の日本政治を,圧力団体に着目して分析し,政治家や有権者の分析だけでは見えてこない,社会の側のより構造的な変化を明らかにする。
序章 圧力団体調査の継承と発展―政治の実質への接近
1 圧力団体調査の継承
2 圧力団体調査の困難さとその克服
3 圧力団体調査実施時期の政治状況
4 本書の構成
第1章 圧力団体政治の前段階―有権者調査と利益団体調査の分析
1 利益集団・利益団体・圧力団体
2 日本人の組織関与の現状
3 現存する利益団体の存立様式
4 政治過程における団体
5 利益集団・利益団体・圧力団体のずれ
第2章 圧力団体調査の対象確定方法―参院選、国会、審議会に注目して
1 どの団体を調査対象とするか
2 調査対象団体の確定方法
3 回答団体の特性
4 2009年政権交代に伴う変化
第3章 社会過程における圧力団体―形成・リソース・団体間関係
1 社会過程における団体
2 団体の形成過程
3 団体のリソース
4 団体間関係
5 社会過程における団体の揺らぎ
第4章 圧力団体リーダーのイデオロギー―選好伝達経路の変容
1 圧力政治とイデオロギー
2 圧力団体リーダーによる自己および政党の位置づけ
3 団体リーダーと団体加入者のイデオロギー
4 社会(有権者)、団体、政党の選好
5 圧力団体リーダーのイデオロギーと政治アクターへの接触
6 社会―政党の選好伝達経路
第5章 団体―政党関係の構造変化―希薄化と一党優位性の後退
1 本章の目的
2 団体―政党関係のモデル
3 希薄化する団体―政党関係
4 団体の政党接触パターン
5 団体の行動様式
6 団体―政党関係の構造変化
第6章 団体―行政関係の継続と変化―利益代表の後退、議会政治への応答と中立
1 圧力団体からみる日本の行政
2 団体―行政関係の重層性
3 予算編成と税制改正をめぐる変化
4 団体―行政関係の偏り
5 団体―行政関係の変質
第7章 マスメディアと圧力政治―メディア多元主義の現況
1 メディア多元主義
2 圧力団体リーダーによる政治アクターの影響力評価
3 圧力団体の政治アクターへの接触度
4 圧力団体の影響力と権力集団への接触
5 マスメディアに対する感情の悪化
6 失敗の代償
第8章 ロビイングと影響力の構造―政権交代前後の持続と変容
1 ロビイング戦術と利益表出
2 政策選好にもとづく圧力団体の分類
3 圧力団体の接触パターン
4 影響力と政権評価
5 ロビイングと影響力構造の持続と変容
終章 政治変動期の圧力団体―過渡期を迎える圧力団体政治
1 圧力団体政治の継続と変化
2 圧力団体からみた民主党政権
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『当代中国社会団体与地方治理―比較視野中的中国』
辻󠄀中豊 編 黄媚 訳
北京:社会科学文獻出版社 (2016)
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辻󠄀中豊編『現代中国の市民社会・利益団体ー比較の中の中国』(木鐸社、2014年)の中国語版。
総序
李景鵬
前言
辻󠄀中豊
第一章
当代中国社会団体与地方治理的研究背景 辻󠄀中豊 小嶋華津子
第二章
中国社会団体的研究方法
辻󠄀中豊 李景鵬 袁瑞軍
第三章
中国社会団体的研究視角―後工業化時代与市民社会 木島譲次 小橋洋平
菊池啓一
第四章
比較視野中的中国社会団体―概況
辻󠄀中豊 小橋洋平 黄媚
第五章
社会団体政策倡導功能的国際比較―中日韓美徳菲孟七国比較 小橋洋平 辻󠄀中豊
木島譲次
第六章
金磚国家的社会団体比較 菊池啓一
辻󠄀中豊
第七章
社会団体与政府的関係―対“嵌入式管理”的定量考察 黄媚
第八章
社会団体的関係網絡与地方治理 小嶋華津子 菊池啓一
第九章
政治過程中的社会団体―基于利益団体的分析視角 黄媚
第十章 民弁非企業単位
黄媚
第十一章 基金会
小嶋華津子 小橋洋平
第十二章
結論
辻󠄀中豊
参考文献
浙江社会組織基本状況調査質
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大震災に学ぶ社会科学 第1巻 『政治過程と政策』
辻󠄀中豊 編
東洋経済新報社 (2016)
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東日本大震災への対応や政治環境をめぐる一連の過程を取り上げ、記述的および定量的な観点からつぶさに検証する。
第1部 震災下の国家基本三権能
第1章 執政:福島第一原発事故と官邸の対応 (伊藤光利) 第2章
行政:東日本大震災に対する中央府省の対応 (曽我謙悟) 第3章
立法:ねじれ国会下の立法過程 (濱本真輔) 第4章
司法と行政の相克:弁護団調査からみる福島第一原発事故損害の賠償過程 (大倉沙江・久保慶明)
第2部 原子力の政治 第5章
福島原発事故の定量分析:国際比較の視点から (フィリップ・リプシー/阿部弘臣訳) 第6章 原子力安全規制の政治過程:行政体制再構築における政策学習 (秋吉貴雄) 第7章 事故調査の政治空間:福島原発事故をめぐる2つの事故調 (田川寛之)
第3部 社会アクターの政治 第8章 震災以前における東京電力の政治権力・経済権力 (上川龍之進) 第9章 震災発生後の東京電力と政治 (田川寛之) 第10章 地方自治体と民間事業者・業界団体による災害協定 (高木 厚・河村和徳) 第11章 脱原発と民意のゆくえ:原子力発電をめぐる争点関心のプロセス (山本英弘)
第4部 震災と選挙 第12章 2012年総選挙へ向けた政局と政策論争:政党政治家は震災と原発事故をどう捉えたのか (久保慶明) 第13章 2012年総選挙の得票分析:震災後の国政選挙にあらわれた民意 (森 裕城) 第14章 原子力災害と福島の地方選挙 (河村和徳・伊藤裕顕) 終章 何が公的決定され、何が公的決定されなかったか (辻󠄀中 豊・田川寛之)
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『ソーシャル・キャピタル 「きずな」の科学とは何か』
稲葉陽二・大守隆・金光 淳 ・近藤克則・辻󠄀中豊・露口健司・山内直人・吉野諒三 著 ミネルヴァ書房 (2014)
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本書は社会関係資本研究の20年を振り返るべく、各分野の第一線にたつ研究者たちが集ったワークショップでの報告と討論をもとにして構成された書籍である。
はじめに─「きずな」を科学する
第1章 ソーシャル・キャピタルをめぐる議論─あいまいさへの批判とその付加価値(稲葉陽二)
1 ソーシャル・キャピタルという概念 ──その認知度と批判
2 ソーシャル・キャピタルがもつ五つのあいまいさ
3 批判に応える──稲葉(2005)(2008)の定義から
第2章 ソーシャル・キャピタルの本質─五つのあいまいさからその有効性を探る (稲葉陽二・大守 隆・金光 淳・近藤克則・辻󠄀中豊・露口健司・山内直人・吉野諒三)
1 測 定
2 定 義
3 因果関係
4 付加価値
5 概 念
第3章 領域別にみたソーシャル・キャピタル
1 ソーシャル・キャピタルと健康(近藤克則)
2 ソーシャル・キャピタルと教育(露口健司)
3 ソーシャル・キャピタルと経営(金光 淳)
4 ソーシャル・キャピタルと経済(大守 隆)
5 ソーシャル・キャピタルと計測(吉野諒三)
6 ソーシャル・キャピタルと政治(辻󠄀中 豊)
7 ソーシャル・キャピタルと市民社会(山内直人)
第3章の6「ソーシャル・キャピタルと政治」を担当。
-
いくつかの定義
-
政治・政治システムとソーシャル・キャピタル
- JIGS調査
-
世界の市民社会組織とソーシャル・キャピタル
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『現代中国の市民社会・利益団体―比較の中の中国』
辻󠄀中豊・李景鵬・小嶋華津子 編 木鐸社 (2014)
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本書は中国での社会調査ならびに事例研究を通して現代中国市民社会の現状を考察する。
第1部 導入
1章 方法
2章 視角
3章 制度
第2部 JIGS調査データを用いた比較分析
4章 比較の中の中国市民社会組織 ―概況
5章 党・政府関係:「埋め込まれた規則」へのしたたかな戦略
6章 ネットワーク
7章 政治過程
8章 民弁非企業単位
9章 基金会
10章 公共サービスの委託
第3部 事例研究
11章 人民団体 ―労使頂上団体を例として
12章 都市コミュニティ
13章 農村コミュニティ
14章 国際社会と草の根NGO
15章 メディアの批判報道
第4部 国際比較の中の中国
16章 アドボカシーの国際比較 ―7カ国との比較
17章 BRICsの一員としての中国の市民社会
18章 結論
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『政治学入門―公的決定の構造・アクター・状況』
辻󠄀中豊 著 放送大学教育振興会 (2012)
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政治は公的決定であるという視角から、マクロ政治からミクロ政治まで、政治体制、制度、規範、そして政治過程の諸アクターまでを体系的に解説したテキスト。
第1部 総論
1章 政治とは何か
2章 政治システムにおける公的決定と類型化
第2部 公的決定のシステム
3章 政治体制 ―その1 体制の配置
4章 政治体制 ―その2 体制の質
5章 制度―政府の構成
6章 制度―市民の構成
第3部 公的決定の主体―アクターの行動
7章 総論:政策過程とアクター
8章 有権者とマス・メディア
9章 社会集団
10章 議員と政党
11章 首相と大統領
12章 官僚制と裁判所
第4部 日本政治の変遷
13章 1860年‐1960年の日本政治
14章 1960年‐1990年の日本政治
15章 1990年以降の日本政治
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『現代日本のNPO政治―市民社会の新局面』
辻󠄀中豊・坂本治也・山本英弘 編著 木鐸社
(2012)
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NPO法人に対する全国社会調査を通してその活動実態と政治のかかわりを実証的に分析。
まえがき
1章 NPO政治の分析視角
2章 NPOの形成局面
3章 NPOの価値志向と存立様式
4章 政治過程におけるNPO
5章 NPOの政治的影響力とその源泉
6章 ローカル・ガバナンスの中のNPO
7章 NPOによる市民社会の補完と開拓 ―福祉、教育、地域づくり分野の分析―
8章 NPO法人格の積極的利用者? ―世界志向NPOの活動・存立様式―
終章 結論
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『ローカル・ガバナンス―地方政府と市民社会』 辻󠄀中豊・伊藤修一郎 編著 木鐸社
(2010)
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本書は,市民社会の観点を踏まえた基礎自治体と呼ばれる市区町村,つまり地方政府と様々なアクター(ステイクホルダー)による市民社会組織との相互関係からなるローカル・ガバナンスの実証的研究。
序章
1章 ガバナンス論の展開と地方政府・市民社会 ―理論的検討と実証に向けた操作化―
2章 ガバナンスの概観 ―政策過程における多様な主体の参加と影響力―
3章 影響力構造の多元化と市民社会組織・審議会
4章 地方政府における外部委託の状況
5章 参加制度の導入と市民社会組織の政策参加
6章 市区町村職員をとりまくネットワーク
7章 地方議会の現状 ―表、統合、立法機能の観点から―
8章 二元代表の関係性 ―選挙・議会レベルからの検討―
9章 市区町村職員のガバナンス意識
10章 市区町村におけるパフォーマンスの測定
11章 ローカル・ガバナンスの現況と公共サービスへの効果
終章 市民社会論への示唆
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『現代社会集団の政治機能―利益団体と市民社会』
辻󠄀中豊・森裕城 編著 木鐸社 (2010)
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本書は全国規模の社会団体調査データを用いて、特に日本の社会過程・政治過程における市民社会組織 の姿を10年前時点の調査データと10か国の調査データとの比較も織り交ぜつつ明らかにする。
1章 本書の課題と構成
2章 日本における団体の形成と存立
3章 日本の団体分布とリソース
4章 団体リーダーのイデオロギーと利益の組織化
5章 団体世界における組織間関係の構図
6章 団体―行政関係の諸相
7章 行政ネットワークにおける団体
8章 政権交代前夜における団体―政党関係の諸相
9章 団体―政党関係における地域偏差とその意味
10章 利益団体のロビイング
11章 利益団体の影響力
12章 ローカル団体の存立・行動様式
13章 グローバル化の進展と日本の世界志向団体
14章 市民社会組織のもう一つの顔
15章 総括と展望:政権交代前夜の日本の市民社会と利益団体
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『多元的共生を求めて―「市民の社会」をつくる』 (未来を拓く人文・社会科学シリーズ)
宇田川妙子 編 東信堂 (2009)
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辻󠄀中は「比較による日本の市民社会の実像」を担当。市民社会の定義、その重要性、世界的趨勢と日本の現状といった観点から考察を試みる。
はじめに (宇田川妙子)
1章 阪神・淡路大震災が生み出した市民活動の新たな展開 (西山志保)
2章 市民の活動の歴史的経緯から見た役割と可能性(中村陽一)
3章 多言語・多文化共生のまちづくり (吉富志津代)
4章 「生きがい仕事」の創出とCS神戸の役割 (坂本登)
5章 「知の共有」から始まる協働のまちづくり (河村孝・大朝摂子)
6章 コミュニティという価値の再創造 (甲斐徹郎)
7章 市民社会のコミュニケーション・インフラを創る営み (松浦さと子)
8章 吉野川可動堰建設をめぐる住民投票運動 (佐野淳也)
9章 比較による日本の市民社会の実像 (辻󠄀中豊)
10章 中央アジアの住民社会組織から見た持続性と多元的共生の可能(ティムール・ダダバエフ)
11章 トルコの市民社会から見た多元的共生社会 (平井由貴子)
おわりに (岩崎信彦)
9章 「比較による日本の市民社会の実像」を担当。
- 日本での市民社会という言葉
- なぜ市民社会が重要か―世界的な現実的背景
- 世界的な「アソシエーション革命」と日本
- 比較の中の日本の市民社会
- 結び―日本の可能性
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『ポリティカル・サイエンス事始め 第3版』
伊藤 光利 編 有斐閣 (2009)
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新機軸の政治学入門テキスト。辻󠄀中は「 ネットワーク社会の政治と利益団体」を担当し、日本のコネ社会の変化に斬り込む。
序 政治学を勉強してみませんか
1章 え‼!投票するの?誰に投票するの?
2章 テレビが政治をつくる?
3章 政治家ってどんな人?
4章 思想と利権のからみあい
5章 官僚ってどんな人?
6章 変わる「コネ」社会 日本
7章 政策のつくられ方
8章 日本の最高権力者
9章 自立の気概
10章 世界はどこへ行く?
11章 グローバリゼーションと地域主義
12章 21世紀の試練
6章 「変わる「コネ」社会 日本 -ネットワーク社会の政治と利益団体」を担当。
- スキャンダルのネットワーク
- 日本のネットワーク:集団化と人員の交換
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『現代日本の自治会・町内会― 第1回全国調査にみる自治力・ネットワークガバナンス』 辻󠄀中豊・ロバート・ペッカネン・山本英弘 著 木鐸社 (2009)
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市民社会組織としての諸側面を持つ自治会の在り方を明らかにすることは、日本社会・政治を知るためのひとつの方法である。 本書は、このような目的の下に、日本で初の全国の自治会・町内会を対象としたデータ調査をもとに実証的に現在の自治会・町内会の実態を描く。
1章 日本の市民社会における自治会
2章 自治会組織のプロフィール
3章 自治会の組織運営
4章 社会関係資本と自治会活動への参加
5章 自治会と他団体との連携
6章 自治会の社会サービス活動
7章 市町村との協力・連携
8章 自治会による政治参加
9章 結論:地域ネットワークと行政媒介型市民社会組織
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韓国語訳『現代日本の市民社会・利益団体』 辻󠄀中豊・森裕城 編著 (2006)
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2002年に出版された『現代日本の市民社会・利益団体』の韓国語版。
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『現代韓国の市民社会・利益団体―日韓比較による体制移行の研究』
辻󠄀中 豊 ・廉 載鎬 編著 木鐸社 (2004) 購入
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韓国でのJIGS社会調査に基づく研究として、同国の市民社会・利益団体を考察する。
1章 序論
2章 体制変動と市民社会のネットワーク
3章 市民社会のイデオロギー変化:1987年を画期として
4章 団体形成と政治体制の変化:国家コーポラティズムから労働政治を経て 「普通」の多元主義へ
5章 社会空間
6章 政治空間:団体に対する政治活動規制の日韓比較
7章 市民社会とニューガバナンス:民主化以降の市民団体の政治化
8章 与党ネットワーク:団体と政党・行政関係の日韓比較
9章 市民社会と影響力構造
10章 団体の「自己影響力」を規定する諸要因
11章 アクター・団体間関係の構造
12章 団体から見た政策の構造
13章 市民運動と市民団体の理念・組織・行動様式
14章 政府―非政府組織(NGO)間の政策競争と合意形成過程
15章 女性運動
16章 ほどほどの地方分権:韓国住民運動のラブホテル戦争
17章 市民社会の団体配置構造:数量化Ⅲ類による日韓比較
18章 結論
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『55年体制前期の政党政治』(現代日本政党史録3)
北村公彦 編集代表 第一法規 (2003)
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辻󠄀中は第8章「政党と利益団体・圧力団体」を執筆。戦後日本の政治と団体時期区分、各時期における団体と政治、利益団体の現状と経済団体・労働団体の変容、政党と利益団体・圧力団体の交換関係、政党と利益団体・圧力団体の接触と支持関係について分析する。
1章 概観―55年体制前期の政党政治 (佐竹五六)
2章 鳩山・石橋・岸内閣期の政党と政策―55年体制の確立過程 (中北浩爾)
3章 経済優先主義路線の確立―「池田政治」の功罪 (宇治敏彦)
4章 自民党黄金期―佐藤長期政権の秘密 (金指正雄)
5章 政権交代なき政治と金脈スキャンダル―三角大福の時代 (清水幹夫)
6章 野党の多党化と社会党の動き (羽原清雅)
7章 少数政党のあゆみ―公明党を中心として (富田信男)
8章 政党と利益団体・圧力団体 (辻󠄀中豊)
第8章「政党と利益団体・圧力団体」を担当。戦後日本の政治と団体時期区分、各時期における団体と政治、利益団体の現状と経済団体・労働団体の変容、政党と利益団体・圧力団体の交換関係、政党と利益団体・圧力団体の接触と支持関係について分析する。
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『現代日本の市民社会・利益団体』 辻󠄀中豊 編著 木鐸社
(2002)
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本書は主に社会過程、政治過程に着目し、日本の市民社会組織の動態を実証的に分析するものである。韓国、アメリカ、ドイツにおける一連の調査データを織り交ぜ、日本の市民社会組織の動態を明らかにする。
1章 序論:本書のモデル・構成・見方
2章 日本における利益団体研究とJIGS調査の意義
3章 概観:市民社会の政治化と影響力
4章 団体のプロフィール
5章 活動地域別にみた団体の存立・行動様式
6章 団体―行政関係:政府と社会の接触面
7章 団体―政党関係:選挙過程を中心に
8章 ロビイング
9章 地球化と世界志向利益団体
10章 比較のための分析枠組み
11章 制度化・組織化・活動体
12章 歴史的形成
13章 組織リソース
14章 現代日本市民社会の団体配置構造:要因相互間の連携
15章 結論
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『日本の政治』 第2版
村松岐夫・伊藤光利・辻󠄀中豊 著
有斐閣 (2001)
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日本政治論のテキスト。第1部で日本政治を考えるときの視点や作法、日本の政治を説明するための理論を解説し、第2部で政策、選挙、政党システム、制度、および過程を解説する。初版刊行後の10年間に生じた事実、また有効とされた理論を補った。
1章 日本政治への疑問
2章 国際社会のなかの日本政治
3章 日本政治分析の作法
4章 日本政治のモデル
5章 日本政治のアウトライン
6章 政策
7章 選挙と政党
8章 制度と過程 I
9章 制度と過程 Ⅱ
10章 日本政治の展望
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『ネオ・コーポラティズムの国際比較―新しい政治経済モデルの探索』
稲上毅・ H. ウィッタカー ・逢見直人・篠田徹・下平好博・辻󠄀中豊 著 日本労働研究機構 (1997)
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辻󠄀中執筆の第7章では「比較コーポラテイズムの基礎的数量分析」と題し、日米韓における利益集団分析を通してコーポラティズムと多元主義論との関連で比較検討を実施する。
はじめに ネオ・コープラティズム再訪 (稲上毅)
1章 スウェーデン・モデルの崩壊 (稲上毅・ H. ウィッタカー)
2章 試練のなかのオーストリア・モデル (稲上毅・ H. ウィッタカー)
3章 ドイツ・モデルの適応力と困難 (稲上毅・ H. ウィッタカー)
4章 現代日本のマクロ・コーポラティズム (逢見 直人)
5章 いままたコーポラティズムの時代なのか (篠田 徹)
6章 コーポラテイズムと経済パフォーマンス (下平好博)
7章 比較コーポラテイズムの基礎的数量分析 (辻󠄀中豊)
8章 新しい政治経済モデルの探索 (稲上毅・ H. ウィッタカー)
7章 「比較コーポラテイズムの基礎的数量分析」を担当。
- 日米韓の利益集団分析の理論的意義
- コープラティズム・多元主義類型論での日米韓の問題状況
- 社会構成の比較分析
- 利益集団配置の比較分析
- まとめ:さらなる比較コーポラテイズム分析の進展のために
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『政治改革宣言―近未来政治システム』
ニュー・グランド・デザイン研究会 編 亜紀書房 (1993)
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本書は市民、政党、利益団体、選挙、議会、政策過程、中央地方関係、世論政治などの項目に、各分野の専門家が実現可能な改革案を具体的な提言の形で示す。55年体制が崩壊したいま、市民が身近に政治改革の豊かなイメージをふくらませるための格好の提言した。
序 政治改革宣言—なぜ必要なのか (岡沢憲芙)
1章 市民—多彩な市民を政治ドラマの主役に (岡沢憲芙)
2章 政党 「政策と市民のネットワーク」の確立 (坪郷實)
3章 政党 「生活者の要求を実現するための提言」 (山田清志)
4章 利益団体—団体政治の付加価値化を (篠田徹)
5章 選挙—民意反映の確立 (小林良彰)
6章 議会—討論政治の確立 (大山礼子)
7章 政策過程—政策過程の改革提言 (辻󠄀中豊)
8章 中央‐地方関係—自治体政治の確立 (藪野祐三)
9章 世論政治—政治参加のリニューアル (加藤芳洋)
おわりに 政治改革の現実的方法論 (杉森康二)
7章 「政策過程—政策過程の改革提言」を担当。
- 提言1 政策過程の市民と外国人への開放のために「市民法人」制の導入と「外国人政治活動自由化法」の制定を
- 提言2 政策過程の透明化を目指して
- 提言3 政策過程の透明化の真の発展のためには司法制改革が必要である
- 提言4 政策過程の担い手、公務員人事の改革を
- 提言5 各省庁別の改革
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『日本의政治』
村松岐夫・伊藤光利・辻󠄀中豊 著 (1992)
ISBN 8971750162
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本書は村松ほか『日本の政治』の韓国語訳である。
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『国際関係入門』
佐藤英夫 編 東京大学出版会 (1990)
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辻󠄀中は第6章を執筆。「国際関係への政治過程アプローチ」と題し、当該アプローチをもとに国際化する利益集団論を展開する。
序論 国際関係入門 (佐藤英夫)
1章 政治学から見た国際関係 (佐藤英夫)
2章 経済学から見た国際関係(細野昭雄)
3章 国際法から見た国際関係(尾崎重義)
4章 歴史学から見た国際関係(波多野澄雄)
5章 国際関係への比較政治的アプローチ(岩野美紀子)
6章 国際関係への政治過程アプローチ(辻󠄀中豊)
7章 国際関係への数量的アプローチ(浦島郁夫)
8章 社会主義国と国際関係(秋野豊)
6章 「国際関係への政治過程アプローチ」を担当。
- 「認識の国際化」と政治過程アプローチの役割
- 政治過程アプローチとは何か
- 「国際化」の利益集団関係の「分析枠組」
- アメリカにおける日本ロビー
- 有意味な政治過程の国際比較
- まとめ
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『利益集団』
辻󠄀中豊 著 東京大学出版会 (1988)
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本書はさまざまな社会利益の保護・伸長を目的とした政治主体としての社会集団を扱う。先進工業社会の利益集団の歴史をあとづけた後で、現代日本政治過程の中で果たす利益集団の役割を米国や西欧と比較しながら特徴づけ、さらに国の枠をこえた国際政治のなかの利益集団政治を分析する。
序章 21世紀型政治過程へ
1章 利益集団の現在
2章 利益集団政治・団体の研究史
3章 利益団体の形成
4章 利益集団政治の時期区分と「新しい団体」の噴出
5章 アメリカの利益集団政治の動向
6章 利益集団のベクトル
7章 政党・議会と利益団体の関係
8章 行政機関・諮問機関と利益集団の関係
9章 利益集団政治の転轍期としての行政改革
10章 税制改革と集団配置
11章 国際政治の中での利益団体
終章 利益団体の影響力と政治体制
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『講座政治学 〈3〉 政治過程 』 内田満 責任編集 三嶺書房
(1984)
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辻󠄀中担当の第7章「現代日本政治のコーポラティズム化」では、日本の自民党保守政権と労働組合の関係性の変化について考察する。
第1章 政党政治の論理―政策選択の問題を中心にして (犬童一男)
第2章 多元主義・圧力政治・デモクラシー―アメリカの場合 (内田満)
第3章 現代民主政と政治参加 (田中善一郎)
第4章 官僚制問題への分析視角 (今村都南雄)
第5章 地方政治システム論 (宇都宮深志)
第6章 高齢化社会の政治とデモクラシー―その可能性について (内山秀夫)
第7章 現代日本政治のコーポラティズム化―労働と保守政権の二つの「戦略」の交錯 (辻󠄀中豊)
第8章 政策過程研究のフロンティア (山川雄巳)
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『現代コーポラティズム(2):先進諸国の比較分析』 Gerhard Lehmbruch / Philippe C. Shumitter eds.
(1979)
山口定監訳 高橋進・辻󠄀中豊・萩野祐三・阪野智一・河越弘明 共訳 木鐸社
(1986)
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序文 ネオ・コーポラティズムの比較考察
1章 労働組合のネオ・コーポラテイズム的協調の組織上の帰結
2章 ネオ・コーポラティズムと管理の追求
3章 イタリアにおける労働と国家の関係の変化
4章 リベラル・コーポラティズム的下位システム動態
5章 合衆国には何故コーポラティズムがないのか
6章 コーポラティズムには意味があるのか?
7章 ネオ・コーポラティズムの理論と経緯
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『戦後日本の圧力団体』
村松岐夫・伊藤光利・辻󠄀中豊 著 東洋経済新報社 (1986)
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本書は多元化する政治過程のなかで様々な役割を果たしている252の圧力団体について全体像と業界別様相を解明する。
序論
1章 理論仮説と調査の概要
2章 団体の形成―そのサイクル (辻󠄀中豊)
3章 連合と対立―大企業労使体制 (伊藤光利)
4章 ロビイング―一党優位制の枠組み (村松岐夫)
5章 影響力の構造
結章
2章 「団体の形成―そのサイクル」を担当。
- 諸仮説と分析方法
- 戦前期の団体状況
- 戦後期の団体状況
- 政治過程・団体配置の変動因
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『日本政策決定の変容』 中野 実 編著 東洋経済新報社 (1986)
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本書は、わが国の政策形成・決定過程に登場する主要なアクターや場の分析を通して、高度成長「以降」にみられる日本の政策過程の変化にと今目的な展開を明にする。辻󠄀中は第9章「窮地に立つ「労働」の政策決定」を担当し、1970年代以降の労働界の変容を論ずる。
序章 高度成長「以後」の政策過程 (中野実)
1章 〔国会・内閣〕「政治的神話」の検証 (岩井奉信)
2章 〔官僚機構〕大型店紛争における通産省・商工会議所の「調整」行動 (大山耕介)
3章 〔審議会〕男女雇用機会均等法をめぐる意思決定 (篠田徹)
4章 〔地方政府〕地方利益の表出・媒介と公共的意思決定 (中野実)
5章 〔政党・政治家(1)〕自民党の政策決定過程 (的場敏博)
6章 〔政党・政治家(2)〕社会党の政策決定過程 (谷望美)
7章 〔企業・財界〕経団連防衛生産委員会の政治行動 (黒川修司)
8章 〔圧力団体〕日本医師会の政治行動と意思決定 (高橋秀行)
9章 〔労働団体〕窮地に立つ「労働」の政策決定 (辻󠄀中豊)
終章 日本の政策形成論の変化 (曽根泰教)
9章 「〔労働団体〕窮地に立つ「労働」の政策決定」を担当。
- 前提
- 社会過程における「労働」―「春闘」の政策決定過程
- 政策過程における「労働」―「全民労協」の政策参加
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『危機の政治学―ファシズム論と政治過程』 安部博純 ・石川捷治 編 昭和堂 (1985)
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本書は、世界的規模の任類そのものの存続の危機が叫ばれ、様々な危機論が言われる昨今、日本、ドイツ、インタリアの「ファシズム」とそれに関わる諸問題やまたベントリーの政治過程論とその後の政治倫理の展開を、7年に及ぶ共同研究の中で捉え直し、科学的体系的危機論構築へ端緒をさぐった。
序
第一部 危機の政治過程
1章 日本ファシズムの時期区分 (安部博純)
2章 ファッション化過程と統一戦線 (石川捷治)
3章 イタリア・ファシズム運動の形成と展開 (高橋進)
第二部 政治過程の理論
4章 ベントリー政治過程論の成立・挫折・転回 (辻󠄀中豊)
5章 政治過程論への二つの接近 (藪野祐三)
4章「ベントリー政治過程論の成立・挫折・転回」を担当。
- 序 『政治過程論』へのアプローチ
- ベントリーにおける二つの魂
- 歴史的背景
- 「政治過程論」の成立
- 『生産者・消費者・支配者』と『政治過程論』の挫折・転回
- 結論
- (補論)アメリカ社会の危機的転換と政治過程
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『現代コーポラティズム(1):団体統合主義の政治とその理論』 Philippe C. Shumitter
/ Gerhard Lehmbruch eds.
(1979)
山口定監訳 高橋進・辻󠄀中豊・坪郷実 共訳 木鐸社
(1984)
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1章 いまもなおコーボラティズムの世紀なのか?
2章 リベラル・コーポラティズムと政党政治
3章 自由主義的民主主義諸国におけるコーポラティズムの発展
4章 コーポラティズム、議会主義、社会民主主義
5章 労働なきコーポラティズム
結語 コーポラティズム型の利益媒介および政策形成に関する今後の研究課題
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『現代世界の民主主義理論』 白鳥令
・曽根泰教 編 新評論 (1984)
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本書はシュンペーター、ハンティントン等の社会科学者の行論に着目する。 辻󠄀中の章では政治学者A. レイプハルトの議論を取り上げ、多極社会の民主制を考察する。
はしがき (白鳥令)
1章 J..A.シュンペーターと現代民主主義 (曽根泰教)
2章 S.P.ハンティントンの民主主義理論 (黒川修司)
3章 A.レイプハルトと多極社会のデモクラシー (辻󠄀中豊)
4章 T.J. ローウィの「依存的民主主義理論」 (石田徹)
5章 A.ダウンズの民主主義理論 (小林良彰)
6章 J.ガルトゥングの世界分析 (多賀秀敏)
7章 M.クロジェの民主主義理論 (日置弘一郎)
結 現代世界の民主主義理論 (白鳥令)
3章 「A.レイプハルトと多極社会のデモクラシー ―自律共存と民主性のジレンマ―」を担当。
- はじめに
- 契機―アメリカ政治学の非アメリカ的回転
- 方法―研究戦略と分析方法
- 対象―多極社会と多元社会
- 解法―多極共存民主制
- 推移―ポスト多極共存民主制
- むすび
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『アメリカのデモクラシー その栄光と苦悩』 三宅一郎 ・山川雄巳 編 有斐閣 (1982)
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辻󠄀中の「アメリカ社会の多元性と利益団体」ではアメリカのデモクラシーとの関連で同国における多元主義社会と利益団体政治の実態を論ずる。
プロローグ アメリカのデモクラシーをどのように理解するか (山川雄巳)
1部: アメリカの民主主義の歴史
1章 南北戦争と革新主義 (進藤久美子)
2章 ニューディール (紀平英作)
3章 マッカーシズム (古矢旬)
4章 ベトナム戦争 (福田茂夫)
5章 ウォーターゲート事件 (山川雄巳)
第2部: アメリカの政治制度
6章 アメリカ人のものの見方 (阿部斉)
7章 アメリカ社会の多元性と利益団体 (辻󠄀中豊)
8章 アメリカの大統領と議会 (村松岐夫)
9章 二大政党と選挙 (三宅一郎)
10章 アメリカの最高裁判所 (田中成明)
11章 知る権利と情報公開 (佐藤幸治)
12章 公民権・環境・消費者運動 (藤倉皓一郎)
13章 対外政策の決定と実行 : 官僚機構と大統領 (野林健)
結 現代世界の民主主義理論 (白鳥令)
7章 「アメリカ社会の多元性と利益団体」を担当。
- 経済と社会からの政治的圧力
- 社会的多元性の源泉
- 利益団体の現状
- 政治を動かすロビー
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